【株価が動いた理由】信越化学工業 -9.45%〜今期業績予想が市場予想を下回り急落

【株価が動いた理由】信越化学工業 -9.45%〜今期業績予想が市場予想を下回り急落

信越化学工業<4063>


💡株価が動いたポイント

✅2025/7/25(金)終値4,530円-473円

✅始値4,525円、高値4,577円、安値4,472円

✅年初来高値5,287円、年初来安値3,425円

✅今期業績予想が市場予想を下回り、前日比-9.45%の急落となりました



◎2026年3月期今期売上高予想が2兆4,000億円(前期比6%減)で市場予想2兆6,218億円を下回り、営業利益予想が6,350億円(同14%減)で市場予想7,534億円で市場予想を下回り、純利益予想が4,700億円(同12%減)で市場予想5,549億円を下回ったことが嫌気されました

◎信越化学は4月時点で今期業績予想の開示を見送っていた経緯があり、市場で今回の見通しに注目が集まっていた分、ネガティブサプライズと受け止められたようです

◎業績の下押し要因は塩化ビニール事業で、住宅の配管などに使う塩ビが中国の供給過剰で需給が緩み、市況が低迷しているようです

◎米国では高金利の影響で住宅需要の回復が鈍く、価格転嫁も難しい状況にある中、同社の社長は「住宅関連の回復が鈍く、2025年後半も厳しい展開を予想している」と述べました

◎実際に米住宅着工件数は6月に前年同月比0.5%減と低調で、塩ビ価格も5月に値下げ、6月は横ばいで推移するなど、厳しい市況が続いているようです

◎また、塩ビの主な輸出先であるメキシコカナダの米国との相互関税の交渉次第では、需要鈍化や追加コストが発生する可能性も意識されているようです

◎また、同社は1円の円高で年40億円の経常利益が減少するため、想定為替レートが1ドル=140円程度と前期の152円程度より円高に設定されていることが、利益の押し下げ要因として懸念されているようです

◎ただ一部のアナリストには、「リスク要因を大きく織り込んだ保守的な印象」との見方もあるようです

◎一方、半導体向けシリコンウエハーを中心とする電子材料事業は、生成AI(人工知能)などの需要拡大を背景に堅調で、レアアース(希土類)磁石も中国の輸出規制の影響で注文が増加しているようです

◎株価は2024年3月上場来高値6,926円から今年4月7日年初来安値3,425円へ下落。昨日は5,060円まで回復していましたが、この日は一時4,472円まで下落しました

 

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