素材需要拡大!非鉄金属関連の日本株6選

💡この記事のポイント

✅金(ゴールド)や銅が高値圏

✅データセンター&航空機回復で素材需要拡大

✅非鉄金属関連の日本株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

JX金属大阪チタニウムフジクラ


目次

非鉄金属が注目される理由

JX金属<5016>

住友金属鉱山<5713>

大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>

東邦チタニウム<5727>

住友電気工業<5802>

フジクラ<5803>

素材需要拡大!非鉄金属関連の日本株6選

非鉄金属が注目される理由

株式市場で非鉄金属業種が注目されています。背景には複数の要因があり、資金流入に繋がっているようです。この記事では主な要因を解説し、非鉄金属株をご紹介します。


要因① 金(ゴールド):利下げ観測や先行き不透明感で史上最高値圏

安全資産とされる金(ゴールド)価格が史上最高値圏で推移しています。背景の一つに、連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測で利息の付かない金の相対的な魅力が高まっていることがあります。また、米国の財政悪化懸念や米政権の干渉によるFRBの独立性への懸念から来る先行き不透明感が金に資金を向かわせています。


要因② 銅:需要拡大や供給不安などが価格を押し上げ

景気の先行指標とされる「」は、世界景気減速懸念の後退による需要回復期待や、パナマの大型銅山の操業停止が続く中、チリの銅山での崩落事故による供給不安などが重なり、価格が高止まりしています。中長期的には、銅が使われているEV(電気自動車)再生可能エネルギーへの移行、データセンター建設ラッシュという背景も価格を押し上げています。


要因③ データセンター:銅・光ファイバー需要が急増

マイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOGL>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>といったハイパースケーラー(巨大データセンターを運営する大企業)を中心に、AI(人工知能)に不可欠なデータセンター投資が活発化しています。膨大な電力や高速通信を必要とするこれらの施設では、電力供給網のためのや、通信網を支える光ファイバーの需要が急増しており、非鉄金属株の追い風になっています。


要因④ チタン:航空機需要の回復

航空機業界は、世界的な旅客需要の回復を受け、ボーイング<BA>の航空機受注残が10年分以上積み上がるなど、生産が追いつかないほどの需要を抱えています。これにより、軽量で高強度な航空機の機体やエンジンに不可欠なチタンの需要が高まり、非鉄金属株に好影響を及ぼしているようです。


こうした背景の中、注目が集まっている非鉄金属株をご紹介します。


JX金属<5016>

銅の製錬で国内トップシェアを誇る非鉄金属のリーディングカンパニーです。祖業である銅事業に加え、近年はAIや半導体需要の拡大を背景に、半導体製造に使われる先端材料に注力しています。データセンター投資の活発化による銅需要と、半導体材料需要の両面から恩恵を受ける企業として注目が集まっています。


住友金属鉱山<5713>

金、銅、ニッケルなどを扱う非鉄金属の総合メーカーです。自社で鉱山権益を保有し、採掘から製錬、材料製造まで一貫して手掛けることが強み。金や銅の価格が上昇すれば、業績に直結しやすいビジネスモデルです。また、EVのバッテリーに必要なニッケルなども扱っており、脱炭素の流れにも乗る企業として期待されています。


大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>

航空機や発電所向けなどに使われるスポンジチタンの製造で世界トップクラスのシェアを誇る企業です。航空機のエンジンや機体部品にチタンは不可欠であり、世界的な航空旅客需要の回復と、それに伴う航空機メーカーの増産計画は、同社の業績にとって追い風と見られています。


東邦チタニウム<5727>

大阪チタニウムテクノロジーズと並ぶ、チタン製造の国内大手です。航空機向けのほか、一般産業や化学プラント向けなど幅広い分野に製品を供給しています。航空機メーカーの旺盛な受注残を背景としたチタン需要の高まりから、直接的な恩恵を受ける代表的な銘柄の一つとして注目されています。


住友電気工業<5802>

電線・光ファイバーで世界トップクラスのシェアを持つ非鉄金属メーカーです。自動車分野のワイヤーハーネス(組電線)に強みを持ちますが、情報通信分野も主力の一つです。AIの普及に伴うデータセンター投資の活発化は、同社の高品質な光ファイバーや関連製品への需要を押し上げており、今後の成長分野として期待されています。


フジクラ<5803>

電線や光ファイバーケーブルの大手メーカーです。主原料である銅の価格動向が業績に影響を与えます。データセンターの建設ラッシュは同社にとって大きなビジネスチャンスで、高速通信網に不可欠な光ファイバーや、膨大な電力を供給するための電線・ケーブルの需要増が、業績拡大のドライバーになると期待されています。



記事作成日:2025年9月12日


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