【株価が動いた理由】日本製鉄 -3.49%〜USスチール買収決着も巨額投資や米政権からの制約が懸念され大幅安

【株価が動いた理由】日本製鉄 -3.49%〜USスチール買収決着も巨額投資や米政権からの制約が懸念され大幅安

日本製鉄<5401>


💡株価が動いたポイント

✅2025/6/17(火)終値2,772円-100.5円

✅始値2,849.5円、高値2,850円、安値2,768.5円

✅年初来高値3,522円、年初来安値2,650円

✅USスチール買収決着も巨額投資や米政権からの制約が懸念され、前日比-3.49%の大幅安となりました



◎USスチールの完全子会社化が正式に決着し、16日に日本製鉄は一時+4.98%の大幅高となりましたが、巨額投資による投資効果財務リスク、黄金株発行など米政権からの制約などが懸念され反落しました

◎日本製鉄は当初27億ドルを投資予定だったのが、最終的なUSスチールの買収額は141億ドル(約2兆400億円)まで膨らみ、その投資効果はもちろん、資金調達も必要になると見られることから懸念が増しているようです

◎また、日本製鉄は米政権の安全保障上の懸念を払拭するため、国家安全保障協定を結び、米政府向けにUSスチールの黄金株(拒否権付き種類株式)を発行しました

◎黄金株とは、1株で経営の重要事項に拒否権を行使できる特別な権限を持つ株式のことで、今回は期限のない永久株として米政府に発行され、以下の6つが制約・禁止の対象となります

◎1:本社移転、2:社名変更、3:目先の新規投資140億ドル(約2兆円)の削減・放棄・延期、4:生産や雇用の米国外への移転、5:点検・整備などを除く工場の休止・閉鎖、6:従業員の給与削減や米国外での原材料調達・M&A(合併・買収)

◎この黄金株は、制約の範囲が広く期限もないため、米政府が経営の自由度を縛ることへの懸念が広がったようです

◎これらのことからこの巨額買収は本当に株主にとってプラスとなるのか?という疑念の声もあるようです

◎日本製鉄の株価は、3月19日年初来高値3,522円から4月7日年初来安値2,650円へ下落。その後はおよそ2,800~3,000円程度でもみ合っていましたが、この日は一時2,768.5円まで下落しレンジを下抜けました

 

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