相場乱高下時こそ注目!「ディフェンシブ」日米株10選

💡この記事のポイント

✅ 中東情勢の緊迫化でマーケットは乱高下

✅ こういう時は「ディフェンシブ株」や「高配当株」の安心感は貴重

✅ ディフェンシブで比較的配当利回りの高い日米株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:ファイザーP&Gベライゾン

✅日本株:NTTソフトバンク王子ホールディングス

 

目次

歴史的な暴落と急反発

「ディフェンシブ株」と「高配当株」

ファイザー<PFE>

プロクター・アンド・ギャンブル<PG>

エーティー・アンド・ティー<T>

ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>

ペプシコ<PEP>

NTT<9432>

ソフトバンク<9434>

王子ホールディングス<3861>

武田薬品工業<4502>

日本たばこ産業<2914>

相場乱高下時こそ注目!「ディフェンシブ」日米株10選

歴史的な暴落と急反発

2026年3月9日の東京株式市場は、記録的な動揺に見舞われました。日経平均の終値は前週末比で-2,892.12円(-5.2%)安の52,728.72円となり、下げ幅は過去3番目の大きさを記録しました。この急落の背景には緊迫度を増す中東情勢があり、ホルムズ海峡の封鎖懸念からWTI原油先物が一時1バレル120ドル近くまで急騰し、エネルギー輸入依存度の高い日本経済への影響が強く意識されました。

 

米国市場でも、不安定な動きが続いています。3月6日の米株式市場でNYダウは続落し、前日比-453.19ドル(-0.94%)安の47,501.55ドルで終えました。同日発表の2月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が92,000人減と予想外のマイナスとなったことで米経済への懸念が強まったほか、地政学リスクによる原油高が個人消費の減退を招くとの警戒感から、主力株に売りが出ました。

 

その後、トランプ大統領が「戦争はほぼ終結した」との認識を示したことで、3月9日のNY市場や10日の東京市場は反発を見せましたが、依然として先行きへの予断を許さない状況です。このようにわずか数日間で数千円、数百ドル規模の乱高下を見せる局面では、安定感を求める投資家の視線は「ディフェンシブ株」や「高配当株」に注がれやすくなります。

 

 

「ディフェンシブ株」と「高配当株」

ディフェンシブ株とは、景気や相場の変動に左右されにくい業態や業績を持つ企業の株を指します 。具体的には、私たちが生活する上で欠かせない通信インフラや医薬品、毎日使う日用品や食品などを扱っている企業などです 。歴史的な急落時でも、こうしたディフェンシブ株は、景気敏感株に比べて値下がりが緩やかになる傾向があります。

 

一方、高配当株は、定期的に受け取れる配当金が大きな魅力です 。株価が不安定な時期でも、配当金(インカムゲイン)を受け取り続けることで、資産全体の下支えとなり、心のゆとりを持って長期投資を続けることができます 。また、配当利回りが高い銘柄は、下値抵抗力が高いとされ、全体相場に比べて下がりにくいケースもあり、マーケット下落時に注目されやすくなります。

 

そこで今回は、ディフェンシブで比較的配当利回りの高い銘柄をご紹介します。

 

 

ファイザー<PFE>

世界的な大手製薬会社です。医薬品は日々の治療に必要とされるため需要が急に消えにくく、景気後退局面でも業績が崩れにくい分野です。複数の医薬品を抱える事業構造は強みですが、特許切れや新薬の進捗次第で業績が揺れることもあります。予想配当利回りは6.51%。

 

プロクター・アンド・ギャンブル<PG>

「アリエール」や「パンパース」など日用品ブランドを世界展開する企業です。洗剤や紙おむつは生活必需品で、景気が悪くても購入が続きやすい商材です。60年以上連続増配の長い実績もあり、安定した株主還元が評価される銘柄です。予想配当利回りは2.73%。

 

エーティー・アンド・ティー<T>

米国最大級の通信会社です 。携帯や固定回線などの参入障壁が高い通信インフラを担っており、月額課金が中心のため収益が読みやすい業態とされています。株式市場が不安定な時でも、安定した通信料金収入が業績を下支えします。高配当銘柄としても知られる一方、通信は設備投資負担が大きく、金利や競争環境によって評価が動く点には注意したいところです。予想配当利回りは4%。

 

ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>

AT&Tと並ぶ米国の大手通信会社です。契約者からの通信料金を基盤にし、収益の見通しを立てやすいビジネスです。米国経済に不透明感が漂うなかでも、安定したキャッシュフローが配当の原資となります。高配当が魅力になりやすい一方、設備投資と負債の大きさ、金利上昇局面の資金コストが重荷になる場合もあります。予想配当利回りは5.54%。

 

ペプシコ<PEP>

「ペプシコーラ」「ゲータレード」などの飲料だけでなく、「ドリトス」「レイズ」などのスナック菓子にも強い生活必需品企業です。飲料と食品の二本柱によって収益が分散されており、50年以上連続増配を続けていることからも、安定感が伺えます。原材料や物流コストが上がる局面では、値上げの進み具合や販売数量の変化が業績に影響します。予想配当利回りは3.64%。

 

NTT<9432>

日本の通信インフラを担う最大級の企業グループです。通信は継続課金型の収益になりやすく、業績の土台が安定しやすいビジネスです。株価のボラティリティ(変動率)が相対的に低く、ディフェンシブの代表的な銘柄です 。着実な配当水準も、長期保有の大きな魅力ですが、投資負担や競争環境とのバランスで利益がどう推移するかは見ておきたいところです。予想配当利回りは3.4%。

 

ソフトバンク<9434>

携帯通信を中核とする通信会社です。通信は生活インフラで、利用が急減しにくいサービスのひとつです。高配当銘柄として注目される一方、設備投資や競争環境で利益が動くこともあるため、配当を支える収益力が続いているかは確認したいところです。予想配当利回りは3.96%。

 

王子ホールディングス<3861>

製紙業界の国内最大手です 。段ボールなどの包装材に加え、ティッシュ、紙おむつなどの衛生用品も展開しています。生活に密着した製品は需要が崩れにくく、地政学リスクや景気動向の影響を受けにくいディフェンシブ性の高い銘柄です。原材料やエネルギー価格の変動を受けやすいため、コスト増を価格に転嫁できているかがポイントになります。予想配当利回りは3.89%。

 

武田薬品工業<4502>

国内最大級の製薬会社です。医薬品は必要性が高く、景気後退でも需要が大きく崩れにくい分野です。同社は「毎年の一株当たり年間配当金を増額または維持する累進的な配当方針」を掲げており、不況下でも安定した配当収入を期待する投資家に適しています 。新薬の成否や主力製品の動向で評価が変わりやすい点は押さえておきたいところです。予想配当利回りは3.47%。

 

日本たばこ産業<2914>

たばこ事業を柱に、海外でも収益を稼ぐ企業です。嗜好品という特性上、景気の影響を受けにくく、高配当株として取り上げられることが多い銘柄です。一方で、各国の規制や課税、訴訟などの影響を受ける可能性がある点は意識しておきたいところです。予想配当利回りは4.18%。

 

※ご紹介した予想配当利回りは、2026年3月11日終値時点の情報を元にしています。

 

 

記事作成日:2026年3月12日

 

 

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