2025年後半に期待の日米株10選

💡この記事のポイント

✅トランプ関税による暴落から回復傾向

✅株式市場では、AIや半導体関連に再び注目

✅年後半に期待の日米株10選をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:エヌビディアネットフリックステスラ

✅日本株:アドバンテスト三菱重工業トヨタ自動車


目次

AIや半導体関連に注目

年後半に期待の米国株5選

年後半に期待の日本株5選

2025年後半に期待の日米株10選

AIや半導体関連に注目

2025年も前半が終了しました。一時はトランプ大統領による関税政策の影響を懸念して世界的な株価暴落となりましたが、7月7日現在では、日米の株式市場は比較的落ち着いています。


米国の主要株価指数のNYダウは2月以来の44,000ドル程度まで回復し、S&P500指数とナスダック総合指数は史上最高値付近の高値圏で推移しています。日経平均株価も一時回復した40,000円台に再び迫り、年後半に向けて上昇が期待されています。


エヌビディア<NVDA>の好決算を背景に、日米の株式市場では、AI(人工知能)半導体関連銘柄に再び物色の矛先が向かっています。年後半の株式市場も、AI・半導体関連銘柄の人気が続きそうな雰囲気が漂っています。


そこで今回は、株価に勢いがある銘柄や、株価が出遅れている銘柄の中から、年後半に上昇が期待できそうな銘柄をピックアップしました。


年後半に期待の米国株5選

エヌビディア<NVDA>

GPU(画像処理半導体)で世界シェア約8割と推定される米半導体メーカーです。


AI(人工知能)向けの需要増で業績は急拡大。AIおよび半導体関連の指標的な銘柄として世界中の投資家が注目しています。2025年2-4月期決算も良好で、年後半は再びAIブームの期待も。


株価は4月7日の86.62ドルを底にV字回復中。6月27日には一時160.98ドルまで上昇し上場来高値を更新しました。


マイクロソフト<MSFT>

ソフトウェア製品の開発やライセンス供与、タブレット端末の製造、クラウドサービスなどを手がけています。


チャットGPT」の開発で知られるオープンAIにも巨額出資するなど、AI事業にも積極的。生成AIの需要を背景にクラウド事業が好調で業績は増収増益基調


株価は1月28日高値448.38ドルから4月7日年初来安値344.79ドルまで下落しましたが、4月30日の決算発表を受けて大幅上昇した後も上昇が継続。6月30日には上場来高値500.76ドルまで上昇し、その後も高値圏で推移しています。


ネットフリックス<NFLX>

190カ国以上でテレビ番組・映画・ゲームのストリーミング配信事業を手がけています。


2024年末時点のストリーミング総契約数は約3億163万件。足元の業績は良好で増収増益が続いています。


株価は4月7日年初来安値821.1から上昇傾向で、6月30日上場来高値1,341.15ドルまで上昇。直近は1,300ドル前後で推移しています。


テスラ<TSLA>

EV(電気自動車)や関連部品の設計・製造・販売などを手がけています。


2025年1-3月期決算の発表では、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治的な言動をきっかけとした不買運動の影響で大幅減益も、悪材料出尽くしや経営に専念する姿勢で大幅高に。自動運転ロボタクシーの開始も好材料ですが、新政党「アメリカ党」の設立は懸念材料となりそうです。


株価は2023年12月上場来高値488.54ドルから今年4月7日年初来安値214.25ドルまで大幅に調整しました。その後は5月29日高値367.71ドルまで反発しましたが、トランプ大統領との対立や新政党発表で足元は290ドル台まで下落しています。


ウォルト・ディズニー<DIS>

アニメ、映画製作、テーマパーク運営、メディア運営などの事業を多角的に展開する世界的な総合エンターテインメント企業です。


5月に発表した2025年1-3月期決算では、売上高と利益が市場予想を上回って着地。同時に、アラブ首長国連邦(UAE)に新しいテーマパークをオープンする計画を発表しました。


株価は2024年12月高値118.63ドルから今年4月7日年初来安値80.1ドルまで下落。その後は上昇傾向が続き、6月30日年初来高値124.69ドルまで上昇しました。直近も120ドル台の高値水準で推移しています。


年後半に期待の日本株5選

アドバンテスト<6857>

半導体テスタ(試験装置)の最大手企業で、メモリテスタ、SoC(システム・オン・チップ)テスタともに世界で過半のシェアを握っています。


GPU(画像処理半導体)向けの試験装置ではほぼ独占に近い状況にあり、エヌビディアとも創業時から取引を行っています。日経平均株価への寄与度も高く、日本を代表する半導体関連銘柄として注目されています。


株価は1月10日高値10,430円から4月7日年初来安値4,703円へ下落。その後は上昇トレンドが継続し、7月8日に一時10,995円まで上昇し上場来高値を更新しました。



フジクラ<5803>

光ファイバケーブルで大手3社の一角。エレクトロニクス向けフレキシブルプリント配線板も主要製品です。光ファイバーを繋ぐ機械の融着機も世界過半のシェアを占め、電線株の中でもデータセンター需要拡大で最もメリットを受けると見られています。2024年は株価が6倍高となりました。


株価は2月13日高値7,620円から4月7日年初来安値3,592円まで調整しましたが、そこから約2カ月で株価は倍増となりました。7月1日には一時7,925円まで上昇し上場来高値を更新しました。


三菱重工業<7011>

タービン、航空、防衛、造船を手がける日本最大規模の総合重機メーカーです。防衛省への納入実績も国内トップで、防衛関連の中核的銘柄。


市場予想は下回りましたが、2026年3月期今期は増収増益を見込んでいます。直近では、北大西洋条約機構(NATO)に加盟する各国が防衛費引き上げに合意するなど、防衛費増額は世界的な流れで同社にも追い風が吹きそうです。


株価は2月25日年初来安値1,977.5円から上昇トレンドが継続し、6月30日には上場来高値3,720円まで上昇しました。防衛関連銘柄の筆頭だけに、今後も注目を集めそうな銘柄です。


トヨタ自動車<7203>

4輪の世界販売台数で5年連続トップの日本を代表する自動車メーカー。1円の為替変動で営業利益は500億円増減すると言われています。


今年に入り、トランプ関税や円高の影響を受けて株価は低迷していますが、悪材料出尽くしの展開となればリバウンドも期待できそうです。


株価は2024年12月高値3,220円以降は、分野別の自動車関税等の関税政策を嫌気して値下がりが続いています。今年4月7日年初来安値2,226.5円から5月13日高値2,879.5円まで上昇。その後は下落基調ですが、2,400円台で下げ渋っているようです。


ニトリホールディングス<9843>

家具・インテリアの製造小売りで全国トップ。


海外で生産し、国内で販売するため円高メリット銘柄の側面もあります。2026年3月期今期は増収増益の見通し。配当22期連続で増配の見通しです。


株価は2024年9月高値22,970円以降は下落基調が続き、今年7月8日には年初来安値13,280円まで下落しました。販売不調などから株価の出遅れが顕著な銘柄だけに、年後半のリバウンドに期待したい銘柄です。



記事作成日:2025年7月8日


金融商品取引法に基づく表示事項

●本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等
商号等:PayPay証券株式会社 https://www.paypay-sec.co.jp
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2883号
加入協会:日本証券業協会
指定紛争解決機関:特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター
●リスク・手数料相当額等について
証券取引は、株価(価格)の変動等、為替相場の変動等、または発行者等の信用状況の悪化や、その国の政治的・経済的・社会的な環境の変化のために元本損失が生じることがあります。
お取引にあたっては、「契約締結前交付書面」等を必ずご覧いただき、
「リスク・手数料相当額等(https://www.paypay-sec.co.jp/service/cost/cost.html)」について内容を十分ご理解のうえ、ご自身の判断と責任によりお取引ください。

免責事項等
●本資料は、投資判断の参考となる情報の提供を目的とし、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断で行ってください。
●本資料は、信頼できると考えられる情報源に基づいて作成されたものですが、基にした情報や見解の正確性、完全性、適時性などを保証するものではありません。本資料に記載された内容は、資料作成日におけるものであり、予告なく変更する場合があります。
●本資料に基づき行った投資の結果、何らかの損害が発生した場合でも、理由の如何を問わず、PayPay証券株式会社は一切の責任を負いません。
●電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、無断で本資料の一部または全部の複製、転載、転送等は行わないでください。